「まいったね。なんでこの人が勝ちなの?」

以下元WBC世界ライト級王者・ガッツ石松コメント

40年間ボクシングの世界にかかわってきたが、これほど失望させられたことはない。一体どういう見方をすれば亀田の勝ちになるのだろう。初回にダウンを奪われながらも最終まで持ちこたえた根性は、確かに立派だ。それ自体は練習の賜(たまもの)といえるだろう。では最後まで立ってさえいれば、世界チャンピオンになれるというのだろうか。

 ランダエタは経験に裏付けられたジャブでうまく距離を取り、手数でも亀田を上回っていた。ガードを固めて後手後手に回った亀田は、うまくもてあそばれてしまっていた。残念ながらこの試合で、亀田自身の進歩は感じられなかった。むしろいいところがなく後退しただけ。会場の亀田ファンとは正反対かもしれないが、私の採点では7ポイント差でランダエタの勝利だった。

 もちろん亀田が憎くて言っているわけではない。練習熱心だし、将来のある選手であることは間違いない。個人的にも応援している。だからこそ、こういう内容で勝つというのは今後の本人のためにもならない。むしろここで負けて、その悔しさを糧にしてこそ強い王者になれるのだ。

 私も含めてだが、これまで血を吐くような訓練を重ね、誰からも文句のつけられようがない戦いをした上でチャンピオンベルトを巻いた者が、この試合を見てどう感じるか。考えて見てほしい。

 社会現象にまでなりつつある亀田ブームは、これでさらに拍車がかかるだろう。だが、プロボクシング界はタレント養成所ではない。このままでは亀田本人も真の世界王者になったという誇りが、持てないのではないか。

いつものガッツさんからは想像出来ない的を射た発言ですw
その上、「こんなことがまかり通るならプロボクシング出身の肩書きなんていらない」とまで仰ってます。
さ〜て、この話題どこに着地するんですかね??w